『東洋経済(12月10日)』、池上彰さんインタビュー「私がトランプ当選を見抜けなかった理由」を読んで

 


 トランプ氏の大統領当選も、英国のEU離脱も、「こうなるだろう」の予想が覆される結果となりました。ニュースを読むということは、本当に難しいことなんだなぁと思います。

 

 韓国の朴大統領の退任問題も、朴氏が「辞意」を表明するまで、“なぜ「辞任」しないのか” 辞任しない理由を推測した記事をいくつか読みました。

たとえば、Newsweekは、次回大統領選にむけた左派政党の思惑が絡んでいると推測。

 朴氏のスキャンダルをうけ、与党セヌリ党に嫌気がさした有権者の支持は野党に流れるとおもいきや、そうでもなく、野党への支持はそれほど高まっていないよう。
つまり「支持政党無し」の状態にある有権者の票が保守派に戻らないためにも、次回大統領選が予定される12月まで朴氏を大統領にとどめ、国民の不満のはけ口として利用するのが懸命との計画だ… と、推測していました。

 しかし、朴氏は11月中に「辞意」を表明しました。

 表明当日、11月30日付の産経新聞一面には、“朴氏を「辞意」に追い詰めた最大の力は「民心」だった。” とあり、連日のデモをうけた朴氏の心情を描いていました。

 

 世の中の出来事に対して捉え方は様々で、世論の予想通りにならない結果が、現実に沢山起こったここ数ヶ月。

 ニュースは難解だなぁと改めて思います。